『生命の科学 (The Science of Life) 』は1929−39年発表
(Julian Huxleyとの共著)
日本では現在のところ、全く言及されることのない忘れ去られた本ですが、戦前、戦後すぐには熱狂的といっていいほど持て囃された一時期がありました。
翻訳はいずれも平凡社刊。
まず、全16巻(23cm)で昭和5年から11年にかけて刊行。
その後再編集版は全12巻(22cm)で昭和17−18年刊行。
戦後は昭和22−23年に18巻本(19cm)が、
続いて24年にも23巻本(?19cm) で再刊。
刊行名義は平凡社(日本出版配給株式会社)。
ただし現物確認できた23巻では第8篇までしか収録されていない。
ごく少ない紹介記事をネット上で調べてみました。
H・G・ウェルズの『生命の科学』という全部で17巻か19巻ある大著で、戦前に平凡社から出ています。(松本零士)
これはたぶん、昭和22−23年刊の18巻本のことだと思われます。
「ぼくらの地球」モリ・ミノル
H.G.ウェルズの「生命の科学」をもとに、地球上に生命が発生し進化して人類文明が生まれるまでの歴史を、女の子と男の子の冒険として描いた漫画。昭和25年1月25日の朝日新聞夕刊にも京大生の傑作として紹介された。
モリ・ミノルとは、SF作家小松左京氏が漫画を描いていたときのペン・ネーム。
復刻本もあります。
関連本としては
国会図書館を検索してみると
欣快に堪えない──ウェルズ『生命の科学』刊行に際して:浦本政三郎
世界猟奇全集月報第二号(一六頁、1930十二月二十日)
っていうのや、
生命の科学 : 「生物進化の証跡」篇
責任表示 H.G.ウェルズ,J.ハックスリー,G.P.ウェルズ共著
責任表示 石田外茂一訳
出版地 東京
出版者 改造出版社‖カイゾウ シュッパンシャ
出版年 昭和17
形態 227p ; 16cm
シリーズ名 改造文庫 ; 1部 245
注記 原タイトル: The science of life-The incontrovertible fact of evolution.
がヒットしました。
今回ご紹介するのは、
戦前再編集版の全12巻(22cm)、昭和17−18年版。
『生命の科学』 H・G・ウェルズ 石川千代松:監修 小野俊一:訳者代表 平凡社 各巻バラ
以下細目、
『生命の科学 第3巻』
1943/10/20発行(35,00部)
22cm 690g
907-1374p
生命の科学 第3巻 目次
第三篇 生物進化の確證
第一章 證明すべき事実
第二章 地質学上の證據
第三章 動植物の構造上からの證據
第四章 生物の変異と分布との上からの證據
第五章 人類の進化
第四篇 発育及び進化の道程と能因
第一章 進化に関する論争の要点
第二章 如何にして個体は発生するか?
『生命の科学 第4巻』
1942/11/20発行(35,00部)
22cm 730g
1375-1836p
生命の科学 第4巻 目次
第三章 遺伝の機構
第四章 遺伝進化の原理
第五章 個体の発育
第六章 性の決定
第七章 種の変化
第八章 進化に於ける淘汰作用
『生命の科学 第5巻』
1942/12/15発行(35,00部)
22cm 715g
1837-2276p
生命の科学 第5巻 目次
第九章 生物の進化に神秘的の衝因ありや?
第五篇 生命の歴史と企圖
第一章 序説
第二章 化石以前の生命
第三章 葡行と遊泳との時代―水中に於ける生物の進化
第四章 生命の陸地征服
『生命の科学 第6巻』
1943/2/5発行(35,00部)
22cm 755g
2277-2743p
生命の科学 第6巻 目次
第五章 陸地征服の完成
第六章 新代の世界
第七章 地球上に於ける人類の曙光化
『生命の科学 第7巻』
1943/3/20発行(35,00部)
22cm 660g
2745-3152p
生命の科学 第7巻 目次
第六篇 生命の諸相
第一章 生命の住域
第二章 海中の生命
第三章 淡水及び陸上の生命
『生命の科学 第8巻』
1943/4/20発行(35,00部)
22cm 720g
3153-3562p
生命の科学 第8巻 目次
第四章 生命の諸相
第五章 生態の科学
第六章 統制化の生命
『生命の科学 第12巻』
1943/8/30発行(35,00部)
22cm 500g
4863-4976p+60p+133p+15p
生命の科学 第12巻 目次
第九篇 人類生物学
第一章 現代人類の特異性
第二章 人類集団の現相
総索引
和文索引
欧文索引